職場のメンタルヘルス対策、就業規則・人事制度改革、最適賃金設計、起業・創業支援【徳光社会保険労務士事務所(京都市)】



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昨年末、宙に浮いた5000万件の年金記録未統合問題の解消のために登場した
ねんきん特別便。
政府は3月末で名寄せを完了し、ねんきん特別便を送付することで公約を守ったと
しましたが、その一方で、3月時点で統合された記録は全体の約8%の417万件に
過ぎないとの報道もありました。
現段階でもまだまだ多くの未統合記録が存在し、コンピュータ上に入力されていない
記録もたくさんあるのです。

私は3月末まで社会保険事務所の窓口で5〜600人の年金を受けている人や
これから年金を受け取る人の相談を受けました。
もちろん今回の名寄せと呼ばれる作業で記録を回復することができる人もたくさん
いたのは事実です。しかし旧姓での記録や、氏名の漢字の間違い、フリガナの間違い、
生年月日の間違い、さらにはコンピュータ上に出てこない記録など、名寄せ以外で
記録が見つかることが非常に多いのもまた事実なのです。

こうした名寄せ以外の記録を見つけるためには本人の記憶等がカギになってきます。
しかしながら、40年、50年前のことを鮮明に覚えている人はまれです。
ほとんどの方は自分が勤めた会社名すら忘れてしまっています。
ここにこの年金問題のもどかしさがあります。

この問題を解決するためにはには周囲の方の協力が不可欠です。
何を思い出せば記録を回復しやすいかポイントを知って、ぜひサポートを
してあげてください。



  年金記録で損をしないために(ねんきん特別便とは

そもそもなぜこのような問題がでてきたのでしょう。
平成9年に基礎年金番号制度が導入され、年金番号は国民一人一人に一つずつ
となったのですが、それまでは国民年金と厚生年金で番号が異なり、勤め先が
変わる度に番号が異なることも多かったのです。
これらの複数の番号は年金を受給する際にもれなく統合できれば問題はなかった
のですが、本人が忘れてしまったり亡くなってしまったり、あるいは記録に間違いなど
不備があって統合できない事態が生じました。これが、消えた年金記録として
表面化したのです。

社会保険庁はこの統合されないままの年金記録と基礎年金番号で管理されている
個人記録を氏名、性別および生年月日で突き合わせて持ち主を特定しようとする作業を
行いました。これが名寄せと呼ばれる作業です。
そしてこの名寄せの結果、本人のものと思われる可能性の高い方に送付したのが
ねんきん特別便なのです。

  年金記録で損をしないために(整理しましょう

「えっ?あの会社で厚生年金に入っていたの」
自分では厚生年金に加入していないと思っていても記録が出てくることがあります。
まずは決めつけずにこれまで勤めた会社を整理してみましょう。

整理する際のポイント
(以下にあてはまるものがあればメモをしておきましょう。)
●氏名
・旧姓はありませんか?
・よく間違えられた漢字、読み方はありませんか?

●生年月日
・生年月日が戸籍上の生年月日と異なっている場合などありませんか?
・サバを読んで勤めたことはありませんか?
・年金手帳や被保険者証などに生年月日を訂正された形跡はありませんか?
あるいは字が汚くて読み間違えしてしまう数字はありませんか?

●勤めていた会社
・社名は覚えていますか?(社名の一部でも構いません)
・社長の氏名、上司の名前、同僚の名前を覚えていませんか?
 (すでに亡くなられていても構いません)
・いつからいつまで勤めましたか
・その会社はどこにありましたか
・何をしている会社でしたか

会社を思い出すときは「ねんきん特別便」に同封されている「年金の記録」に
年齢を書き込んで、
学校を卒業した時はどこで勤めたか、
結婚した時はどこで勤めたか、
子供が生まれた時はどこで勤めたか
などを順番に整理すると思い出しやすくなります。

  年金記録で損をしないために(社会保険事務所へ行きましょう

記憶が整理できたら社会保険事務所へ行きましょう。

社会保険事務所所在地一覧
http://www.sia.go.jp/sodan/madoguchi/kankatsu/index.htm


窓口の混雑状況はこちらから
http://www.sia.go.jp/sodan/madoguchi/nenkin/konzatu.htm


ただし、4月は異動の時期でもあり、窓口は不慣れな人がいる可能性があります。
ちょっと時期を遅らせてから行くことも一つの手です。

窓口ではこれまで整理した事項について確認してほしいことを伝えましょう。

なおねんきん特別便で送られてくる「年金記録のお知らせ」では
国民年金の納付状況は確認できません。
記載されている「加入月数」というのは保険料を納付した月数だけではなく、
未納の月数を含んでいます。
必ず国民年金の納付状況についても教えてもらうようにしましょう。

あと、あまり感情的にならないことも重要です。
今回の年金問題を含め社会保険庁に一言言いたいというお気持ちはよくわかります。
ただし、窓口で怒りを爆発させたところでメリットはありません。
むしろ窓口の人はあなたの記録を回復してくれるパートナーだと考えてください。
文句は他の誰かが言ってくれています。くれぐれも冷静に対応してください。

ただし、窓口の担当者が不親切だと感じたり、説明に納得いかない場合、
その段階では何も提出せずに帰る方法もあります。
他の社会保険事務所へ行って相談を受けてもよいのです。

もちろんもうすでに提出してしまったという人も再度追加で提出することは可能です。

記録を取り戻す作業はかなりストレスを感じる大変な作業だと思います。
一人でも多くの方が自分の年金記録を取り戻せるようこのページがその一助に
なれば幸いです。

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